日本財団 図書館


 

てくれましたので、この児を預かる事にしました。
昭和33年6月10日・この日は私が里親登録をした日です。
告知について私なりの考えですが、時期はその子の年齢や環境や、又その子の性格も優先すべきと思います。8キロも10キロも通学にかかる田舎の子と、都市部に住み多くの事を経験している子とでは対応の仕方も当然大きく違うと思います。子供によっては中学生になっても知らないでいる子もあると聞いています。私達は子供が一年生になった夏休みに両親に合わせ三人で東郷温泉に一泊し話し合ってもらいました。子供の年齢が大きくなるにつれて、色んな事に出会う度に話し合いました。学校の事、友人の事とあまり大きな違和感もなく過した様に思います。外から受ける影響と本人の心の成長の度合いで一言には言えませんが、しっかりと見守り共に歩いてやる事が大切だと思います。もっと社会の中で子供達が一人でも多く暖かい大人の心にささえられて、幼少年期が過せる世の中になって欲しいと思います。これからも誇りを持って社会や、子供達とかかわりをもって行きたいと願っています。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION